卵子バンクと新鮮卵子はどちらを選ぶべき?提供された卵子の遺伝子は赤ちゃんに影響するのか
40歳以上の高年齢女性は、時間の経過とともに卵子の質が徐々に低下し、ほとんど卵子が残らない状態になることがあります。また、遺伝性疾患のため自身の卵子を使用できない場合もあるため、このような不妊患者には卵子ドナーの卵子を使用して妊娠する方法が推奨されます。
卵子の提供方法には、卵子バンク(凍結卵子)と新鮮卵子の2種類があります。当院の卵子バンクでは、提供者の平均年齢は26歳で、提供者はすべて染色体スクリーニングで正常と確認されています。採取した卵子は−196°Cの液体窒素で凍結保存され、マッチングが完了した後に解凍して受精させます。新鮮卵子は、提供者が採卵した当日に直接精子と受精させます。
では、卵子バンクと新鮮卵子にはどのような違いがあり、どのように選べばよいのでしょうか。
卵子バンクと新鮮卵子の比較
| 卵子バンク(凍結卵子) | 新鮮卵子 | |
|---|---|---|
| マッチング時間 | 2週間以内 | 約3-4か月 |
| 卵子提供費用 | 卵子提供数によって異なる | 治療回数によって異なる |
| 卵子提供数 | 個別のケースに応じて選択 | 提供者の採卵数によって決まる |
| 成功率 | 両者の成功率に差はなく、卵子提供による体外受精の累計成功率は最大で80%に達する | |
当院は37年にわたる豊富な臨床経験を有し、体外受精における設備および技術の面でアジアをリードしています。卵子提供による体外受精に、PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)およびタイムラプスインキュベーターを組み合わせることで、累積妊娠率は80%以上に達しており、特に高年齢のご夫婦にとっては時間と費用の大幅な節約につながります。
また、卵子数が少ない、あるいは卵子が得られない方や、複数回の採卵に身体的負担が大きい方にとって、卵子提供は妊娠を目指すための有力な選択肢の一つです。
高身長で容姿が良いといった遺伝を期待して、卵子提供者を選べるのか
インターネット上では、仲介機関や海外の生殖医療機関が、提供者の外見や学歴、さらには写真や音声まで公開し、卵子や精子を選べるといった広告を見かけることがあります。
しかし台湾では、すべての生殖医療機関が《人工生殖法》を遵守しており、卵子提供および受領は「匿名・指定不可・無償」という3つの原則に基づいて行われます。卵子のマッチングにおいては、国民健康署が提供者と受領者の間に血縁関係がないことを審査・確認します。また、医療機関では卵子ドナーに対して詳細な健康診断や遺伝性疾患の検査を実施し、さらに当院では染色体および遺伝子検査も行い、安全で健康な卵子が使用されるよう努めています。
このように、卵子ドナーの遺伝的背景を指定することはできませんが、安全性と健康面は厳格に管理されています。匿名でのマッチングは、卵子ドナーのプライバシーを守るだけでなく、卵子提供を受けるご夫婦が将来的に不必要な接触を受けることを防ぐという重要な役割も果たしています。