子宮鏡手術の所要時間・リスクなど重要ポイントを理解する
婦人科を受診すると、子宮鏡検査や子宮鏡手術という言葉を耳にすることがあります。子宮鏡とは、子宮内視鏡の略称です。子宮鏡手術とは、子宮内視鏡を用いて子宮腔内を直接観察し、検査や病変の切除を行う手術を指します。子宮鏡手術は、粘膜下子宮筋腫の切除、子宮奇形に対する形成手術、子宮内膜癒着の剥離、子宮内膜ポリープの切除などに用いられます。体表に傷が残らず、痛みが比較的少なく、回復も早いことが特徴の手術方法です。
子宮鏡手術と注意事項
- 子宮鏡手術はどのように行われるか?麻酔は必要?
- 子宮鏡手術のQ&A子宮鏡手術のリスク、注意すべきポイント
- 低侵襲子宮鏡手術、当院の専門医が執刀
子宮鏡手術はどのように行われるか、麻酔は必要?
子宮鏡には、軟性子宮鏡と硬性子宮鏡の2種類があります。軟性子宮鏡は主に診断目的の検査に使用され、検査時に麻酔や入院は不要で、検査終了後はそのままご帰宅いただけます。一方、治療を目的とした子宮鏡手術を行う場合には、管径の大きい硬性子宮鏡を使用します。手術は全身麻酔下で行われ、術後は麻酔から十分に覚醒した後に当日退院が可能です。通常は、入院の必要はありません。
子宮鏡手術の時間と流れ
手術時間はおおよそ20~30分程度です。以下は、子宮鏡手術の一般的な流れです:
- 全身麻酔を行った後、子宮頸部を拡張器で広げます。
- 子宮内視鏡を腟および子宮頸部を通して子宮腔内へ挿入し、生理食塩水を注入して子宮腔を広げます。
- 子宮内視鏡で病変の位置を確認し、病変を切除します。
- 手術後、麻酔から十分に覚醒したことを確認したうえでご帰宅いただけます。
子宮鏡手術に関するよくある質問
子宮鏡手術にかかる時間は?
子宮鏡手術の所要時間は約20~30分で、患者の状況によって異なる場合があります。子宮筋腫のある患者様で、筋腫の大きさが3cm以上の場合、医師は複数回に分けて手術を行うことがあります。これは、手術時間が長くなることによる水中毒のリスクを避けるためであり、1回あたりの手術時間は1時間以内を目安に行います。
子宮鏡手術は痛いか?
子宮鏡手術は傷のない低侵襲手術であり、施術中は全身麻酔を行うため、痛みを感じることはありません。
子宮鏡手術後に出血はあるか?どのくらい続くか?
子宮鏡手術後は、1週間程度、少量の腟出血がみられることがあります。出血量は、通常の月経量を超えることはほとんどありません。
子宮鏡手術後、月経はいつ戻るか?
一般的には、子宮鏡手術後も月経周期に大きな変化はありません。ただし、一部の患者様では、ホルモンバランスや卵巣機能の一時的な変化により、月経が遅れることがあります。多少の遅れであれば過度に心配する必要はありませんが、1週間以上月経が遅れている場合は、医師の診察を受けることをおすすめします。
子宮鏡手術のリスク・注意すべきポイント
すべての手術には、一定のリスクが伴います。子宮鏡手術は比較的リスクの低い手術であり、合併症の発生率も非常に低いとされています。ただし、手術を安全に行うためには、事前に医師が患者様の全身状態や既往歴を十分に確認し、適応を慎重に判断することが重要です。
子宮鏡手術後に起こりうる主な合併症・リスクには、以下のようなものがあります:
- アレルギー反応
- 出血
- 感染
- 子宮壁穿孔
- 灌流液による電解質バランスの異常
- 水中毒
- 麻酔に伴うリスク
また、子宮鏡手術を受けた周期には、原則として胚移植は行わないことが推奨されます。たとえば、子宮内膜ポリープを切除した場合は、次の月経周期以降に妊娠に向けた準備を開始することが一般的です。そのほかの病変がある場合についても、病変の種類や術後の子宮内環境に応じて、医師が個別に判断します。
低侵襲子宮鏡手術・当院の専門医が執刀
子宮鏡手術は比較的小規模な手術であり、一般的にはリスクは低いとされています。しかし、万が一手技を誤ると生命に関わる合併症を引き起こす可能性があります。実際に過去には、他院で子宮鏡手術中に灌流液による水中毒が発生し、緊急で体外式膜型人工肺(ECMO)を使用する事態となった例も報告されています。そのため、子宮鏡手術を受ける際は、信頼できる実績のある大病院での施術が安心です。
茂盛病院では、充実した医療設備と豊富な実績を備え、不妊症専門医が手術を執刀、さらに麻酔科専門医が手術中の全身状態を監視することで、患者様の安全を最優先に手術を行っています。
当院は生殖医療の専門家として、患者様の状態に応じた最適な手術方法の提案が可能です。将来妊娠を希望される方にも、安全かつ確実な手術計画をご提供いたします。