治療ストーリー
卵子提供へのさまざまな想い。不安を希望に変え、家族になるための物語
最初は、卵子提供で生まれてくる子供に対して、数え切れないほどの想像と不安を抱えていました。その中で、私は懸命に自分の心と向き合い、整えていきました。どのような形で授かっても、この子は私が十月十日お腹の中で慈しみ、待ち望んだ我が子。永遠に私の宝物であり、注ぐ愛が減ることは決してない、そう自分に言い聞かせてきました。
そして、愛らしい我が子が誕生した瞬間、その輝くような笑顔を見たとき、私の決意は揺るぎない確信へと変わったのです。
心の持ちようは、治療において本当に大切だと実感しています。初めての移植の時は戦々恐々としていましたが、二度目の胚移植は驚くほどリラックスして臨むことができました。
実は二度目の胚は「モザイク胚」だったため、最初はあまり自信がなく、「失敗する可能性が高いかもしれない」とさえ思っていました。でも、だからこそ逆に肩の力が抜け、毎日を穏やかに過ごし、よく食べ、よく眠ることができたのです。その「自然体」の結果、奇跡的に着床し、成功へと繋がりました。
後記
白血病という、あまりに過酷な試練。その大きな困難を乗り越えた彼女が次に踏み出したのは、不妊治療という新たな、そして勇気ある挑戦でした。病状回復不語のの繊細な心身の変化を抱えながらも、彼女の信念は揺るぎませんでした。担当の陳秉瑤医師の提案を信頼し、「モザイク胚」の移植という選択肢を迷わず受け入れたこと。その決断こそが、この物語を美しい結実へと導いたのです。生まれてきた赤ちゃんの血には、お母さんから受け継いだ「勇気の遺伝子」が流れています。たとえモザイク胚であっても、力強く着床し、健やかにこの世に誕生したその生命力。まさに、お母さまと同じ「生命の戦士」としての輝きを放っています。この奇跡のような出会いが、同じ境遇にあるすべての方々の希望の光となりますように。