医療コラム
AI胚選択 × タイムラプス、リアルタイムで胚を監視するシステム
AI技術で胚を選択し、より良い胚移植を目指す
体外受精治療において、胚の選択は妊娠の成功率を左右する重要なプロセスです。茂盛病院生殖医学センターでは、胚のリアルタイム監視システム(Time-lapse Embryo Culture System)とAI人工知能技術を統合し、より科学的かつ精密な方法で、胚の成長過程における一つひとつの変化や発育状態を観察しています。
AIによる胚選択を研究・開発し、データから良好な胚を選ぶ
当院では、AIによる胚選択の評価システムを開発し、発育動態(KID score)と形態学的評価(Morph score)の2つの指標を評価基準としています。
- 発育動態
主に胚の分裂やそのタイミングを評価するもので、タイムラプスに内蔵された評価スコアを用います。1~6点で評価し、6点を満点として、点数が高いほど胚の品質が良いことを示します。- 形態学的評価
胚のさまざまな形態の発育状態を評価するもので、茂盛病院が40年以上にわたって蓄積してきたビッグデータをもとにスコアリングします。1~15点で評価し、15点を満点として、点数が高いほど形態が良好であることを示します。
この2つのスコアを合計した総合スコアを用いることで、胚培養士や医師が患者様と胚のグレードや移植する順番について検討する際に役立てることができます。

当院が開発したAIによる胚選択技術は、タイムラプス胚モニタリングシステム(Time-lapse)とディープラーニングアルゴリズムを組み合わせ、胚培養中の細胞分裂の画像やタイミングを自動的に分析することで、胚の形態的な品質を予測します。これにより、胚の品質予測とグレーディングの精度を高め、体外受精における妊娠成功率の向上につなげます。

