お腹の赤ちゃんはどのくらい?妊娠週数ごとの大きさと成長
妊娠中の胎児の大きさは、どのくらいが正常なのでしょうか?大きさは、健康状態と直接関係するのでしょうか?小さいと流産するのでしょうか?まずは胎児が発育していく過程と、正常な大きさについて理解していきましょう。
胎児はどのように発育する?
胎児の発育は、卵子と精子の受精、受精卵の形成、胚盤胞への発育、そして胎児へと成長するといういくつかの段階を経て進みます。卵子が正常に受精すると、約16~18時間後に受精卵が形成されます。受精卵はその後、細胞分裂を繰り返して数を増やし、約5日目には胚盤胞になります。胚盤胞は、胚が子宮に着床する前の段階です。
胚盤胞・胎芽・胎嚢にはどのような違いがある?
- 胚盤胞
受精卵が細胞分裂を繰り返し、約5日後に形成される細胞の集まりです。子宮の内膜に着床する前の段階で、胚盤胞の成長に必要な栄養は、胚盤胞の外側にある栄養外胚葉の細胞から供給されます。細胞分裂の際に異常が起こると、発育が遅れたり、発育が停止したりすることがあります。- 胎芽
胚盤胞の内側の細胞が数週間にわたって成長すると、胎芽が形成され、その後さらに発育して胎児になります。- 胎嚢
胎芽を包む袋状の細胞で、いわば胎芽を育む「家」のようなものです。
胎児の大きさは健康状態に直接影響する?
胎児の大きさは、実際にどの程度発育しているかを示すものですが、妊娠初期は成長自体がまだ不安定なため、大きさそのものが健康状態を示すわけではありません。妊娠中には、胎児が小さいために腹部超音波検査では胎嚢を確認できず、経腟超音波検査で確認する必要がある場合もありますが、これは正常な状況です。予定していた妊娠週数より小さい場合、実際の妊娠時期が推定より遅かった可能性もあれば、発育不良の可能性もあります。胎児の大きさが平均値より小さくても、医師の診察で問題がないと判断されている場合は、過度に心配する必要はありません。定期的に妊婦健診を受け、成長状況を継続して確認していきましょう。
妊娠4~8週の大きさ比較表
妊娠週数が進むにつれて、胎児がどのように成長しているのか、どのくらいの大きさになれば正常なのか、気になる方も多いでしょう。4週目から8週頃までの胎芽期には、胎児は週ごとにさまざまな変化を見せます。平均的な大きさや発育状況を確認してみましょう。
胎芽の大きさ比較表(4~8週頃の胎芽期)
| 妊娠週数 | 平均の長さ(cm) | 胎芽の成長状況 |
|---|---|---|
| 4週 | 0.2 | 胚盤胞が子宮に着床して間もなくまだ非常に小さいため、超音波検査で確認できない場合があります。 |
| 5週 | 0.4 | 心臓が動き始め、超音波検査で小さな胎嚢を確認できるようになります。 |
| 6週 | 0.85 | 超音波検査で胎嚢をはっきり確認できるようになり、脳や神経系、各器官も発育し始めます。 |
| 7週 | 1.3 | 人体の形が現れ始め、各器官が急速に発育を続けます。一部の胎芽では、手足の位置も確認できるようになります。 |
| 8週 | 1.6 | 胎児の指や足の指が少しずつ確認できるようになり、各器官はほぼ形成され、頭部が体より大きい形になります。 |
よくある質問
1.胎芽は生命なのですか?
胎芽は、受精卵から発育した、将来胎児となる段階の胚を指すため、生命を持つ個体と言えます。受精後、細胞分裂を繰り返しながら発育し、妊娠初期には心臓などの器官が形成されていきます。
2.胚盤胞の大きさは重要ですか?
胚盤胞は、子宮に着床する前の段階で、妊娠検査薬でもまだ妊娠を確認できない場合があります。この時期はまだ非常に小さいため、実際の大きさを特に気にする必要はありません。
3.胎児が健康ではないサインにはどのようなものがありますか?
胎児の発育が不良の場合、胚が萎縮し、心拍が停止した後に流産することがあります。妊娠8週頃を過ぎても心拍が確認できない場合や、異常な腟出血、腰や下腹部の痛みなどの症状がある場合は、できるだけ早く医療機関を受診し、医師による超音波検査を受けて、胎児の発育状況を確認する必要があります。
4.流産の後、子宮から流れ出るときはどのような状態ですか?
妊娠初期に自然流産が起こる確率は、実際には約3割にも上ります。自然流産が起こると、血の塊に包まれて血液と一緒に排出されるため、妊娠していることに気づいていなかった場合には、生理だと思ってしまうこともあります。
5.どのくらいの大きさになると心拍が確認できますか?
約4週目から心拍が現れ始めます。8週頃になっても心拍が確認できない場合は、胎嚢が萎縮している可能性がないか注意する必要があります。
茂盛が、赤ちゃんの成長をサポートします。
妊娠中に気になることやお困りのことがある方、生殖補助医療による妊娠を検討されている方など、生殖医療に関するご相談がございましたら、茂盛病院までお気軽にお問い合わせください。当院では、これまでの臨床経験をもとに、医師・胚培養士をはじめとするスタッフが、それぞれの状況に応じた診療とサポートを行っています。体外受精や胚移植などの治療を検討される際には、選択肢の一つとしてご相談いただければ幸いです。